無料レンタルサーバーをおすすめしない8つの理由
無料レンタルサーバーと有料レンタルサーバーはどっちがいい?と聞かれたら、絶対に有料レンタルサーバーおすすめします。
なぜ無料レンタルサーバーはおすすめできないのか、その理由をひとつずつ掘り下げて解説します。
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無料レンタルサーバーをおすすめしない理由
アクセスに弱い
無料レンタルサーバーでは、転送量や同時アクセス数の上限値が低く設定されているため、多くのアクセスに耐えることができません。
例えば、記事がバズってアクセスが集中した場合、すぐにサーバーエラーになってサイトが表示されなくなります。
せっかく増えたアクセスを逃してしまうことは非常にもったいないことで、特にビジネス目的で運営しているサイトでは大きな機会損失となってしまいます。
たくさんの人に見てもらうためのサイトを運営する場合、アクセスに弱い無料レンタルサーバーは適していません。
参考記事
サイトの表示速度が遅い
無料レンタルサーバーは単純にスペックが低いため、サイトの表示にも時間がかかってしまいます。
また、サイトの高速化をしようとしても、使用できる機能に制限があったり、有料レンタルサーバーにあるような高速化機能も備えていないため、表示速度の改善には限界があります。
「モバイルページの読み込み時間が3秒以上かかると訪問者の53%が離脱する」というデータがあるように、サイトの表示速度が遅いと閲覧者がサイトを見る前に離れてしまいます。
さらに、検索順位を決める要因のひとつとして「コアウェブバイタル」と呼ばれるサイトのパフォーマンスを測る指標があり、サイトの表示速度が遅いことはSEO面にも悪影響があります。
SSLに対応していない
SSLとは、インターネット上の通信を暗号化する技術のことです。
ほとんどの無料レンタルサーバーではSSLに対応していないため、セキュリティ面で多くの問題があります。
例えば、個人情報やクレジットカード情報を入力するページは、サイト内に作ることができません。
他にも、Google ChromeなどのブラウザでSSL通信していないサイトを見ると、アドレスバーに警告が表示されてしまうというデメリットがあります。
また、検索順位を決める要因のひとつにもなっているため、SEO面への悪影響もあります。
現在のインターネットはSSL通信が標準となっており、これからSSL通信していないサイトを運営することはデメリットが大きいです。
※多くの有料レンタルサーバーでは、SSLを無料で利用することができます。
メール機能がない
メール機能とは、自分のドメイン専用のメールアドレスを作成し、そのメールアドレスでメールの運用ができるという機能です。
例えば、自分のドメインが「example.com」であれば、「mail@example.com」のようなメールアドレスを作成することができます。
個人の方ではあまり使用しない機能ですが、企業・法人の方の場合、Gmailなどのフリーメールアドレスを使用していると信用面に関わるので、メール機能は必須といえます。
サポートがない
無料サービスなので仕方がないことですが、各種サポートには基本的に対応していません。
また、マニュアルに関しても簡略化されていることが多く、問題が起きたときは自分で調べて解決しなければいけません。
初めてサイト運営をする方はもちろんですが、サイト運営に慣れている方にとってもサポートがないことは大きなデメリットになります。
広告が表示される
ほぼすべての無料レンタルサーバーで、サイト上に広告が表示されます。
表示される広告は無料レンタルサーバーによって様々ですが、一番多いのは「スマホ・タブレットでアクセスしたときにページ下部に表示されるバナー広告」です。
広告表示はとても大きなデメリットであり、サイトの閲覧に邪魔なだけでなく、広告があることで閲覧者が離れてしまうこともあります。
また、企業や店舗のサイトを運営する場合、他社の広告が表示されているのは致命的といえます。
3ヶ月ごとに契約の更新が必要になる場合がある
無料レンタルサーバーによっては、3ヶ月ごとに契約の更新が必要になる場合があります。
具体的には、3ヶ月に1度サーバーの管理ページにログインし、更新ボタンを押さなくてはいけません。
更新をせずに利用期限を迎えると、サーバーが凍結されて利用できなくなります。
※3ヶ月ちょうどで完全に凍結されるわけではなく、1ヶ月程度の猶予がある場合が多いです。
更新期限が近づくと注意メールを送ってくれますが、後回しにしてそのまま忘れてしまう方も多いです。
初期ドメインはデメリットが多い
初期ドメインとは、無料レンタルサーバーが提供している共有ドメインのことで、無料で利用することができます。
例えば、無料レンタルサーバーのドメインが「example.com」だった場合、利用者一人ひとりに「○○.example.com」というドメインが割り当てられます。
○○部分は利用者の好きな文字列にすることができ、このドメインがそのままサイトのURLになります。
無料で利用できるのはいいのですが、URLが長くなる・信用度が低い・サービスが終了したら使えなくなるといったデメリットがあります。
また、有料レンタルサーバーにサイトを移転したいとなった場合、初期ドメインは他サーバーで使うことができないので、新しく独自ドメインを取得してリダイレクトという設定をしなくてはいけません。
本格的にサイトを運営するのであれば、初期ドメインよりも独自ドメインで運営したほうがいいといえます。
検索順位への影響について
Googleなどの検索エンジンは、ドメインに対してサイトの評価を与えるため、無料レンタルサーバーだからという理由で検索順位が下がることはありません。
しかし、前途のように多くのデメリットがあるため、検索順位では確実に不利になります。
具体的にいうと、サイトの表示速度が遅いことやSSLに対応していないことは、検索順位を決める要因のひとつであるため、検索順位に直接影響します。
アクセスに弱いことや広告が表示されることは、閲覧者がサイトから離れてしまう原因になるため、間接的に影響します。
無料レンタルサーバーの最適な使い方
デメリットばかりを紹介しましたが、無料レンタルサーバーは個人サイトを運営する方であったり、サイトの運営を試してみたいという方には最適なサービスです。
WordPressが使える無料レンタルサーバーもあるため、仮サイトとしてWordPressを運営してみて、使い方がわかってきたら有料レンタルサーバーで本サイトを運営するという方法もおすすめです。
WordPressを運営することができる無料レンタルサーバーについては、WordPressが使える無料レンタルサーバーの比較をご覧ください。
費用を抑えたい方向けのレンタルサーバー
費用を限界まで抑えながらも、デメリットがほとんどないレンタルサーバーを利用したいという方には、スタードメインの無料レンタルサーバーをおすすめします。
スタードメインは独自ドメイン取得サービスですが、ドメインを取得すると特典として無料レンタルサーバーを利用することができます。
無料でありながら有料レンタルサーバーの格安プランと同等の性能があり、さらにWordPress・メール機能・無料独自SSLも利用することができます。
ストレージ | ディスク容量 | 独自ドメイン |
---|---|---|
オールSSD | 20GB | ○ |
WordPress | メール機能 | 無料独自SSL |
○ | ○ | ○ |
サイト運営にかかる費用は独自ドメインの料金だけです。
例えば「.com」ドメインでサイトを運営する場合、1年間にかかる費用は1,500円のみです。
デメリットはサポートに対応していないことですが、管理画面は使いやすくマニュアルもあるので、ほとんどの問題にはサポートがなくても対応できると思います。
まとめ
無料レンタルサーバーは、サイト(WordPress)の運営を試したり、個人サイトの運営をする目的には最適のサービスです。
しかし、SEO面で不利になる要素が多く、長く続けていくという点でみても適していないといえます。
頑張ってサイトを作っても、それがちゃんと評価されなければ意味がありません。
たくさんの人に見てもらえるサイトを運営したいのであれば、有料レンタルサーバーをおすすめします。
有料レンタルサーバーも検討される場合は、レンタルサーバー比較|料金と機能の一覧をご覧ください。