503エラーとは?503 Service Unavailableの原因と解決方法

503エラーの原因と解決方法
更新日:2023年10月4日

503エラーとは?

503エラーとは、一時的にサーバーにアクセスできない状態を表すサーバーエラーのことです。

503エラーが発生してしまうと、閲覧者のブラウザにサイトが表示されなくなり、かわりに「503 Service Unavailable」や「503 Service Temporarily Unavailable」といったエラーメッセージが表示されます。

503エラーのエラーメッセージ

503エラーはサーバー側のエラーなので、閲覧者側では何もすることができません。
エラーの原因が解消されるまでサーバー(サイト)にアクセスできない状態が続くので、サイト運営者やサーバー管理者は原因を見つけて対処する必要があります。

503エラーの原因

503エラーが発生する原因のほとんどは、アクセスが増えすぎてサーバーに負担がかかったことによるものです。
具体的には以下のようなことが考えられます。

  • アクセスの増加により、転送量が多くなりすぎた。
    もしくはレンタルサーバーが設定している転送量の目安を超過した。
  • アクセスが集中したことにより、サーバーが処理できなくなった。
    もしくはレンタルサーバーが設定している同時アクセス数の上限値を超えた。
  • 共有レンタルサーバーで、同じサーバーを利用している他の人のサイトにアクセスが集中した。
    ※巻き添えにあってしまったパターンです。

転送量についての詳細:転送量とは?レンタルサーバーの転送量について解説

同時アクセス数についての詳細:同時アクセス数とは?レンタルサーバーの同時アクセス数について

その他に、サーバーがメンテナンス中であったり、CGIプログラムに不具合があるなどの原因でも、503エラーが発生する場合があります。

503エラーの解決方法

単発的なアクセスの集中がエラーの原因であれば、アクセスがおさまるまで放置するというのも手段の1つです。
しかし、503エラーが何度もおこるような場合は、大きな機会損失になるだけでなく検索順位に影響する可能性もあるので、一刻も早く対処する必要があります。

共有レンタルサーバーを利用している場合、同じサーバーを利用している他の人に迷惑をかけてしまうということも忘れてはいけません。

503エラーを解決(または予防)するための方法としては、ファイルの圧縮やキャッシュを使用して転送量を削減することです。
転送量が少なくなれば、アクセスひとつひとつに対しての負荷が減り、より多くのアクセスに耐えられるようになります。

それでも503エラーが解決しない場合は、レンタルサーバーの上位プランにアップグレードするか、もしくはもっと性能の高いレンタルサーバーに引っ越しすることになります。

ファイルの圧縮やキャッシュの設定はサイトの高速化にもつながるので、503エラーが発生しなくても取り組んでおくべきことです。

ファイルを圧縮してファイルサイズを小さくする

ファイルサイズが大きいほど転送量が多くなり、読み込み時間が長くなって同時アクセス数にも影響するので、ファイルサイズを小さくすることは503エラーに対して有効な手段になります。

ファイルサイズを小さくするには、テキストファイルや画像ファイルを圧縮します。
基本的に、テキストファイルは「gzip圧縮」を使用し、画像ファイルは「画像圧縮ツール」を使用して圧縮します。

gzip圧縮についての詳細:gzip圧縮の設定方法【.htaccessの書き方】

画像の圧縮ツール:オンラインイメージ最適化ツール

CSSやJavaScriptファイルの場合は、圧縮したコードを直接HTML内に埋め込む(インライン化)という方法もあります。
圧縮したコードを作成するには、Online JavaScript/CSS/HTML Compressorがおすすめです。

WordPressであれば、「Autoptimize」や「LiteSpeed Cache」といったプラグインで圧縮することができます。
※テーマによっては、プラグインを使わなくても機能の1つとして付属している場合があります。

キャッシュを使用する

ブラウザやサーバーのキャッシュを使用すると、2回目以降のアクセスの転送量を減らし、読み込み時間を短くすることができます
ブラウザキャッシュは「.htaccessファイル」で設定できますが、サーバーキャッシュやその他のキャッシュを使用できるかはレンタルサーバーによって異なります。

ブラウザキャッシュについての詳細:ブラウザキャッシュの設定方法【.htaccessの書き方】

レンタルサーバーの緩和機能を利用する

すべてのレンタルサーバーで利用できるわけではありませんが、転送量や同時アクセス数の上限値を一時的に緩和するという機能があります。
緩和機能を利用すれば、突発的なアクセスの集中があっても応急処置的に対処することができます。

緩和機能のあるレンタルサーバー例
  • さくらのレンタルサーバーの「リソースブースト」
  • ロリポップレンタルサーバーの「同時アクセス数拡張」

レンタルサーバーのプランを見直す、または引っ越しする

503エラーが頻繁に発生する場合の対処として一番確実な方法は、利用しているレンタルサーバーの上位プランに変更するか、もしくはレンタルサーバーの引っ越しをすることです。

レンタルサーバーには転送量や同時アクセス数の上限値が設定してあり、料金が高いプランほど上限値に余裕がある設定となっています。

ファイルの圧縮やキャッシュを試しても503エラーが発生する場合は、レンタルサーバーのプラン変更か引っ越しを検討してください。

類似のサーバーエラーについて

503エラー以外にも、アクセスの集中が原因になるサーバーエラーがあります。

  • 502エラー(502 Bad Gateway)
  • 504エラー(504 Gateway Timeout)

アクセスの集中がエラーの原因である場合は、503エラーと同じ方法で対処することができます。
ただし、あくまでも原因の1つなだけであって、アクセス集中以外の原因もあるということに注意してください。

サーバーエラーを考慮したレンタルサーバー選び

レンタルサーバーの料金が安いプランでは、転送量や同時アクセス数の上限値が少なく設定されており、アクセスが急増したときにはどうしてもサーバーエラーが発生しやすくなります。

最初は格安プランからはじめて、アクセス数が増えたら上位プランにアップグレードしていくというのも良い方法ですが、料金の安いプランでも転送量の目安に余裕があり、多くの運用実績があるレンタルサーバーを選ぶことが大切です。

サーバーエラーなどを気にせずサイト運営ができる目安として、年間1万円くらいの高性能レンタルサーバーを利用すれば、ある程度のアクセス増加には問題なく耐えることができます。
当サイトは「エックスサーバー」で運営していますが、高速でアクセスに強く転送量の上限も無制限なので、余計なことを考えることなくサイトやブログの運営に集中したいという方におすすめです。

レンタルサーバーの料金や機能についての詳細、キャンペーン情報などは、トップページのレンタルサーバー比較|料金と機能の一覧をご参考ください。

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